親子二代で見据える
瀧口歯科医院の未来
interview
瀧口宗廣先生、瀧口宗昭先生インタビュー
歯科医師を目指したきっかけを教えてください。
宗昭先生:親父もそうですが、亡き祖父の影響も大きいと思います。家系として、代々歯科医師なんです。
院長先生:うちの親父は入れ歯の調整が上手でした。その技術は教えてくれるのではなく、父親の姿を見て盗みました。父親からこうしろ、ああしろと言われてことはないです。ただ、歯科に対する姿勢だったり、心構えの部分はすごく厳しく指導されました。
それでは宗昭先生も院長先生に厳しく教えてもらっているのですか?
宗昭先生:僕の場合は自由にさせてもらっています。最終的な部分では厳しくは見てくれていると思うんですけど、極力最初から最後まで自分の責任の上でやれと。
教えてもらうのを待つというよりかは、自分から積極的に学ぶ姿勢が大事なんですね。
院長先生:そうですね。
歴史が長い医院ですね。
院長先生:父親が開業し、私が高校二年生のときに現在の場所に移転しました。最初は外の駐車場のところで診療していたのですが3年目に現在の医院の建物を立てました。開業してからもう半世紀になります。
その後、私がこの建物を受け継いで大事にしています。100年は持つと言われたからあと50年は続けていきたいですね。笑
印象に残っている患者さまとのやりとりなどはありますか?
院長先生:もうたくさんの方にご来院いただいて、もうありすぎて。
宗昭先生:親父の得意な治療は入れ歯なんですけど、やはりすごく噛めるようになったと喜んでくれている患者さまが多いです。
自分の考えをしっかりと持って治療を行い、患者さんに笑顔になって帰ってもらう姿をみて来ました。
患者さんが「入れ歯の調子悪い」と言ったら、ちょっと見せてと引き留めて、自分の納得のいくまで調整しきってから帰ってもらって。
その後、「どうやった?」と聞いたら「いやーよく噛めたわ」と、そんなやりとりをしているのをみましたね。
親子で診察をしていて、これは良い面だなと思うことはありますか?
宗昭先生:もし今のこの状態が親子でなかったら、言いたいこともいえないし、すごく気を使ってストレスがあるんじゃないかと思います。
すごく自由に意見を言わせてもらったりしています。逆に親父からすると、よくそんなことを言うなぁという感じで思っているかもしれないですが笑。
患者さんにとってよくなるための提案は基本的に受け入れてくれるので、ありがたいなと思って仕事させてもらっています。
瀧口歯科医院に戻る前に働いていた医院で学んだことを院長先生に意見として伝えることもあるんですか?
宗昭先生:やはり長い経験で父が培ったノウハウがあるのでその部分は尊重しつつ、この患者さんにはこういうことをしたらより良くなるという場面では、そこだけ僕がさせてもらって、また院長先生に戻してということもしています。
これから50年。どういった医院にしていきたいですか?
宗昭先生:変わらずに、ここに来ればなんとかなるだろうと患者さまに思っていただけるような医院でありたいです。
院長先生:患者さまが90歳、100歳になっても自分の歯ができるだけ残るような、自分の歯で生活していけるようにお手伝いできればと思いますね。